2023年12月9日土曜日

千早古の歌について、解説


■ 2023-12-10

千早古 神世も聞かず 竜田川 韓紅に 水潜るとは  遊水書く
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■ 在原業平らは屏風絵を前にして歌を詠んだ。
■ なので、業平の歌に「紅葉」という言葉は出てこない。
  • からくれない
■ という言葉で紅葉を表している。
■ さて、この頃の歌は、自然の景を読むのではなく、詠み人の心を詠んでいる。
■ 業平はどんな心を詠みこんだのかは先にも書いた。
■ ・・・
■ 在原業平は、今からおおよそ千年の昔の人だ。
■ そして、神代は業平からみて千年の昔のコトだ、というか、古い時代の遠い昔のこと。
■ 長い歴史の中でも、特に、この紅葉は美しい。
■ こんなに美しい紅葉の話は聞いたこともない。
■ 美しい紅葉は、美しい人、を表している。
■ 一面に美しい紅葉を浮かべる川は昔からずっと変わりなく流れ続けている。
■ 私の心もこの流れのように変わりない。
■ あなたのことを思っている。
■ と、まあ、こんな感じで業平は歌として詠んだのだろう。

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絶世の 紅葉うかべて 竜田川 昔も今も 変わることなく  遊水


■ 絶世の紅葉、と言う言葉は聞いたこともないだろうけれど、
■ 普通の人は、絶世、ということばから、絶世の美女、を思い浮かべるだろう。
■ 真紅の紅葉は女性。
■ もちろん、あなたのことです。

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