2023年12月7日木曜日

ヤマドリ、と、キジ、の話

小池昌代・百人一首・河出文庫 - Google 検索 画像、この本は勧めない。

■ 2023-12-07
  1. 山鳩
  2. 雉鳩
  3. いわゆる
■ この3つの言葉がある。
■ いわゆる、という言葉の意味は、「世にいわれている。世間でいう。」ということだけれど、・・・
  1. 山鳩 いわゆる 雉鳩
  2. 雉鳩 いわゆる 山鳩
■ これはどちらが「いわゆる」の用法として正しいか。
■ よく知られている方が後にくる。
■ 会津八一の紀伊子への鎮魂歌に、・・・
  • やまばとの とよもすやどの しずもりに なれはもゆくか ねむるごとくに  八一
■ こんなのがある。
■ 八一は「山鳩」は知っていた。
■ おそらく、山鳩の方が雉鳩より、一般的な言葉だと思う。
■ だとすれば、
  • 雉鳩は いわゆる 山鳩である
■ という文はまともだ。
■ 逆は、誤った用法だと思われる。
■ もちろん、どちらも知らなければ、どうしようもない。
■ さて、今日は、昼食後に梅田に出てヨドバシカメラに行った。
■ 無駄足だった。
■ 南千里までの帰りの電車に乗る前に、Book1st.で一冊本を買った。
  • 小池昌代・百人一首・河出文庫・2023-12-10、800円(税別)
■ 最近文庫化されたようだ。
■ 電車の中でちょっと読んだ。
■ スカだ。
■ なぜ、スカ、即ち、滓本かというと、・・・
■ こんな文章がある。

山鳥とは、日本の固有種でいわゆるキジのこと。
写真で見ると、眼のまわりが真紅に彩られた美しい鳥だ。

■ なるほど、小池昌代おばさんは「山鳥」の写真は見て、キジの写真は見なかったのか。
■ キジも目の周りは赤い。ヤマドリも目の周りは赤い。
■ google 検索してみればすぐわかる。
■ 山鳥はどんな鳥だろうと検索したのだろう。
■ 雉は知っているつもりで検索しなかったのか。
■ 雄の尾羽はどちらも長い。
■ 全く違う鳥なのに、そして、どちらも日本の固有種であるのになぜこんな書き方になるのか。
■ いわゆる、コウライキジという種がいる。
■ これは、Wikipedia によれば、

コウライキジ(Phasianus colchicus)は30の亜種に分けられている。ユーラシア大陸に広く分布するコウライキジに対して、日本列島には日本固有種のキジPhasianus versicolor)が生息する。
versicolor は、ラテン語で「色変わりの」を意味する

■ コウライキジは、英語ではcommon pheasant といい、世界的には標準とされ、
■ 日本の固有種であるキジは英語では、Green Pheasant、とか、Japanese Pheasantと呼ばれる。
■ ついでながら、いわゆるコウライキジはシャーロックホームズにも出てくる。
■ 雉はキギスなどと呼ばれ、今、河川敷とか平地でよく見られる。
■  山鳥は英語ではCopper Pheasant 日本では山に棲息するので山鳥として昔からよく知られていた。
■ キジもヤマドリもキジ科の鳥であが、山鳥の方が見られるのはまれだ。

山鳥は雉と同様に日本の固有種で、平地に棲息するキジとは違い山に棲む。
写真で見ると、体全体が茶系の鳥で眼のまわりが真紅に彩られている。

■ 例えば、こんな書き方の方がいいかも。
■ 彼女は詩人だそうだが、詩人と言うのは、思い込みが激しいようだ。
■ なので、小池昌代ばあちゃんの、この本は「スカ」即ち「カス」だと断定した。
  1. 山鳥を雉だとしている
  2. 雄の尾羽はどちらも長い、まあキジ科だが雉ではない。
  3. いわゆる、という言葉の用法が誤り
■ 解題を書いている人とか、出版社のふたりの人は、批判的な、即ち、常識人としての眼をもってないように感じられる。
■ インターネットの普及している世の中、・・・
■ もう少し何とかならんものか。
■ 税込み 880円で買ったので、まあ、一応、ざっとは読んでみよう。
■ 他山の石なのだ。
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2007-06-15   14:24:38

箕面市・白島





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