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2024年1月27日土曜日

紫式部は、率直な人のようだ。

桜図鑑掲載一覧 | 桜図鑑|公益財団法人日本花の会 (hananokai.or.jp)
藤原道長 - Wikipedia
紫式部 - Wikipedia
  一条天皇の中宮彰子に仕える間に、藤原道長の支援のもと『源氏物語』を完成させた
和風月名|暮らし歳時記 (i-nekko.jp)
弥生(やよい) 3月  ♪さくらさくら (弥生の空は) (youtube.com)
卯月(うづき) 4月

■ 2024-01-27
■ 紫式部は、率直な人のようだ。
■ それが歌に現れる。

古の 奈良の都の 八重桜 今日九重に 匂いぬるかな  伊勢
九重に 匂うを見れば 桜狩 重ねて来る 春の盛りか  紫式部
九重に 春の盛りの 桜花 重ねて来たる 喜びありて  遊水

■ 3つの歌を並べ置いた。
■ 紫式部の歌の、最後の「か」がひっかかる。
■ 「春の盛り」ではなく「春の盛り・だろうか」という感じに聞こえる。
■ 自分の心を詠んだのではなく、中宮に代わって詠んだのだから、本心を詠むことができなかった、のか。
■ その辺が難しい。
■ 桜は種類が多い。
■ 品種改良などが行われているので、当時、どの種の桜が見られたかは、今のところ、追及しない。
■ 以前、伊勢の歌を読んだとき、奈良には八重桜が多いのかな、と思った。
■ おそらく、多いのではなく、珍しいのだろう。
■ 当時、京都で普通に見られる桜だとしたら、わざわざ天皇に献上しない。
■ もうひとつ、・・・
■ 紫式部のこの歌には、詞書がある。

卯月に八重咲ける桜の花を、内にて

■ 旧暦・卯月は、新暦・五月になる。
■ 普通、桜は4月の花とされることが多いが、八重桜は遅く咲く。
■ 従って「重ねて来る」という言葉に表れている。
■ 難波浩校注・紫式部集、脚注参照

奈良興福寺の扶公僧都が例年のごとく桜を献上した時、新参の伊勢大輔が道長の命によって、「いにしえの・・・」と詠んで、桜を中宮に献上した。その返しに紫式部が中宮に代わって詠んだ歌、となっている。

■ そういうことのようだ。
■ やはり、紫式部の歌の、最後の「か」がひっかかる。
■ 「春の盛り」ではなく「春の盛り・だろうか」という感じに聞こえる。
■ また、伊勢の「いにしえの」は滑らかさがあるが、紫式部の歌は滑らかに聞こえない、ので、
■ 紫式部は、率直な人のようだ。と、感じた。

2023年12月27日水曜日

あはでこの夜を すぐしてよとや

白昼の死角 - Wikipedia 高木彬光推理小説

■ 2023-12-27
■ 森村誠一はたくさん書いている。
  1. 高層の死角
  2. 野生の証明
  3. 人間の証明
  4. ・・・
■ これらは読んだ。
■ 2、3、は記憶にあるが、1、はどんな話だったか、
■ まあいい。
■ 似たような題名だったので、ちょっと混乱したが、・・・
■ 「白昼の死角」の方だ。

愛しい人よ もう一度振り向き 
もう一度 この胸で 泣きなよ

■ こんな歌詞だ。
■ この「泣きなよ」の、よ、と同じ感じだ。
■ 百人一首・19の伊勢の歌。

なにわがた みじかきあしの ふしのまも 
あはでこのよを すぐしてよとや

■ 耳で何度も聞いて、文字に書かれたものを見ると、おや、と思った。
■ 「とや」は「と、言うのですか」
■ 「すぐし・て、よ」は「すごしなさい・よ」

逢わないで 過ごしなさい というのですか
このよを

■ ・・・
■ そして、この「よ」は「夜」のように感じる。
■ この「世」では、重すぎる。
■ 短い芦の節の間、と、この世、では釣り合わない。
■ 長い「夜」という感じがする。
■ 本当はどうであれ、

なにわがた みじかきあしの ふしのまも あはでこの夜を すぐしてよとや

■ この方がすっきりする。

2023年8月4日金曜日

G9Ⅱ?  よのなかに たえて戦の なかりせば ひとのこころは のどけからまし

■ 2023-08-04
■ ↑、ふうむ、・・・
■ 最近、カメラに関心がなくなってきた、が、まあ、どんなものが出るのか、・・・
■ G9 のシャッターボタンとか電源スイッチのいい加減さ、とか
■ 200 mm F2、とか、100 - 400 mm のレンズとかは、実に半端だった。
■ Panasonic の経営思想とかも疑問だ。
■ 年末だとしたら、秋の渡りには間に合わない、な。


■ 2023-07-20

わかれにしその日ばかりはめぐりきていきもかへらぬ人ぞ恋しき  伊勢大輔
世中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし  在原業平

■ 業平や伊勢は1000年以上前の人だ。
■ この人たちの歌が現在も残っている、これが日本の文化の一面だ。
■ こうした歌にどんな心が詠まれているか、それを知り、自分なりに何か短歌を作ることが文化の継承のあり方のひとつだ。

原爆忌 そのひばかりは めぐりきて いきてかえらぬ ひとぞかなしき  遊水
よのなかに たえて戦の なかりせば ひとのこころは のどけからまし  遊水

■ ある歌を素に詠むことを本歌取りという。