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2025年3月17日月曜日

憂かりける人、の話。普通、誰でも、はげしかれとは祈らない。

■ 2025-03-17
■ ・・・
  • 憂かりける人を初瀬の山おろしよはげしかれとは祈らぬものを    源俊頼
■ 後鳥羽院は俊頼の歌の姿を
  1. うるわしくやさしき様、の歌
  2. もみもみと、人は詠みおほせぬやうな姿、の歌があとしている。
    ■ 定家も、同調している。
    • これは心ふかくことば心まかせて、まねぶともいひつづけがたく、まことに及ぶまじきすがたなり
    ■ 千載和歌集 巻第十二、恋歌二

    祈れどもあはざる恋といえる心をよめる
    憂かりける人を初瀬の山おろしよはげしかれとは祈らぬものを  源俊頼朝臣

    ■  恋歌二、にある他の歌に比べると表現が変わっている。
    ■ しかし
    ■ だいたい、誰でも、「はげしかれとは祈らぬ」ものなので、そう祈るはずはない。
    ■ なぜ率直に、祈りましたが、と言えないのか。
    ■ 嫌みだ。
    ■ 嫌みを言われて優しくなれるはずはない。

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    祈れども かぜのはげしき はつせ山 観音様の こころ届かず   遊水



    2025年2月28日金曜日

    もみもみ、とはなんなのかね。

    即座に、応え、よくしゃべる


    ■ 2025-02-28
    ■ 例えば、・・・
    羊羹を練り上げる
    アイディアはいい、具体案を練り直せ
    文章が固い、やわらかな表現にしろ
    肩が凝った、もみほぐせ
    固い紙を、もみほぐす
    ・・・
    ■ 「ねる」とか「もむ」という言葉は、完成してない、仕上がってない、時に使われる。
    ■ もみもみ、とは、それを、ぐいぐい、だんだん、などと同様に重ねた言葉だ。
    ■ もみもみ、すれば、よくなり、分かりやすくなるはずだけれど、・・・
    • うかりける ひとをはつせの やまおろしよ はげしかれとは いのらぬものを
    ■ これが、もみもみ、した結果なのか。
    ■ いかにも分かりにくい歌だ。
    ■ 題詠として、題を詠みこなしているのだろうか。
    • 祈れども逢わぬ恋
    ■ この題に沿ったモノではあろうけれど、・・・
    ■ もみもみ、の仕方が足りないと感じてしまう。
    ■ もっと、もっと、もんでみたらどうか、という考え方が、そもそも間違っている。
    ■ 最初から分かりやすい、柔らかなことばを使えばいいのだ。
    ■ 後鳥羽上皇が「もみもみと、人はえ詠みおほせぬやうな姿」だと評したということを取り上げて解説するのは、いかにも、学者的だ。
    ■ 後鳥羽上皇の言うことが正しいのかね。
    ■ 小説家の田辺聖子が
    分かりにくい歌である。
    現代からみると、こういう歌の、どこに値打ちがあるのか、よく分からない。
    ■ としている。
    ■ 面白い小説を書く彼女の直感的な評価の方がずっと正しさを含んでいる。
    ■ なので、私だったら、と書いてみた。

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    ■ 頭でこねくりまわさず、だだ、心のままに書けばいいのだ。

    2025年2月27日木曜日

    いのれども かぜのはげしき はつせやま かんのんさまの こころとどかず  遊水


    ■ 2025-02-27
    ■ 百人一首の研究をするのであれば、
    1. 百人秀歌
    2. 百人一首
    ■ この二つの違いを論じるべきだが、歌を詠む人と、研究者の違いがあるようだ。
    ■ 歌の心とは何かが一番重要だ。
    ■ 共通する作者に源俊頼がある。
    ■ どちらを採るかの藤原定家の判断がある。
    ■ 百人一首の「憂かりける人を・・・」
    ■ なぜ、このような表現にしなければならないのか。
    ■ 歌は本来、相手に自らの心を伝えるもので、勝ち負けを競う言葉遊びとして、
    ■ これでどうだ、という感じは表面的なものだ。
    ■ 「祈れども逢わざる恋といへる心をよめる」と詞書にある、千載和歌集・巻第十二、を見ると、恋の歌が色々ある。
    ■ 中で、この歌は他と違う表現であることが分かる。
    ■ しかし、私はこの歌は好きではない。
    ■ この歌のこころを、仮に、私が詠むとすれば、・・・並べ置いてみよう。
    1. うかりける ひとをはつせの やまおろしよ はげしかれとは いのらぬものを 俊頼
    2. いのれども かぜのはげしき はつせやま かんのんさまの こころとどかず  遊水
    ■ こんな感じでもいいかもしれない。
    ■ 素直に心を伝えることができるだろう。
    ■ ・・・
    ■ 神社や寺は、それを建立する意味がある。
    ■ 魂を鎮めなければならなかった出来事があったはずだ。
    ■ それを知ることが大切だ。
    ■ では、どうだったのだろうか。

    2025年2月25日火曜日

    年より、の、遊び心

    「君王、恒に暴く強くましましき。たちまちに忿起こりたまふときには、朝に見ゆる者は夕べは殺されぬ。夕べに見ゆるものは明日に殺されぬ」
    ・・・あるいは勃起不能を隠すためかとも疑われるが、とにかく、・・・

    ■ 2025-02-25
    ■ ある時、彼は、こんな歌を詠んだ。
    • 卯の花の 皆白髪とも 見ゆるかな 賤が垣根も 年よりにけり
    ■ この時、彼の年齢は幾つだったか知らないが、まあ、いいじゃないか
    1. 年より
    2. としより
    3. 俊頼
    ■ 彼は、わざと作者の名前を書かなかった。
    ■ 遊び心だ。
    ■ 百人一首の彼の歌は、・・・
    • 憂かりける 人を初瀬の やまおろしよ はげしかれとは 祈らぬものを  源俊頼朝臣
    ■ ・・・
    初瀬
    はせ
    長谷
    泊瀬
    ■ この歌から、大泊瀬皇子 (おおはつせのみこ) ・日本書紀の記述を思い出す。
    ■ この連想がよくないのか、この歌は好きになれない。
    1. 百人秀歌
    2. 百人一首
    ■ 百人一首にはこの歌があるが、百人秀歌にはない。
    ■ このあたりについては考える必要がある。