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2025年1月29日水曜日

歌合わせ、その3、解説・・・噂で聞いて初めて、お前もか

■ 2025-01-29
■ これに関しては、もう少し書いてもいいかな、と思う。

しのぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで  平兼盛
恋すてふわが名はまだき立ちにけり人知れずこそ思ひそめしか  壬生忠見

■ 島津忠夫・新版・百人一首、白洲正子・私の百人一首、など、
歌話的興味にひかれたと思うのである。
有名な逸話があるところから二人を並べてだしたのだろう。
 
■ そうかな、?、先に書いたように、天皇の判定ではなく、自分だったらこっちだ、と。
■ 当時、歌の最高権威であると自認していた定家の性格を表しているように思う。
■ それはさておき、

こいすてふ
わがなはまだき
たちにけり
ひとしれずこそ
思ひ初めしか

■ ・・・

恋をした
早くも 私の名前が
噂になっている
人に知られないように
思い始めた ばかりなのに

■ 575 で書くと短歌になる。
■ 似たような情況はあるだろう。
■ なので、躊躇せず、自分の言葉で書くのがいい。
  1. 噂聞く お前あの娘が 好きなのか なんで分かるん 言うてへんのに
  2. なぜ分かる 俺が彼女を 好きなのか そりゃあ分かるさ 友達だから
  3. 恋をした いつか噂に なっていた 人にも言えず 黙っていたのに
■ 「1」の場合、噂で聞いて初めて、お前もか、という感じも出ているだろうか。
■ 三角関係の様相だ。
■ 「2」の場合、二人の友情だ。
■ 「3」の場合は、独り言。
■ 平兼盛、の場合は、自慢話だ。
■ これらの歌の質は置いといて、どれがいいか、・・・
■ また、私だったら、こう作る、と、女の立場ではどうだろう。
■ 色々できるだろう。


2025年1月28日火曜日

歌合わせ「忍恋」、なぜ分かる 俺が彼女を 好きなのか そりゃあ分かるさ 友達だから // 遊水

■ 2025-01-18
■ 昨日は、こんなコトを書いた。
■ 何かひとつできれば、それを元に考えればよい、
■ 例えば、・・・
  1. なぜ分かる 俺が彼女を 好きなのか そりゃあ分かるさ 顔に書いてる
  2. なぜ分かる 俺が彼女を 好きなのか そりゃあ分かるさ 友達だから  遊水
■ 推敲という言葉がある。
■ そういうことで、「2」にした。
■ ここで、先に書いた歌と並べてみる。
■ それが歌合わせ、ということだ。
■ ここで、以前も書いたが「うわさ」というのも取り上げてみよう
  1. 人の言う お前あの娘が 好きなのか なんで分かるん 言うてへんのに
  2. 噂聞く お前あの娘が 好きなのか なんで分かるん 言うてへんのに
  3. なぜ分かる 俺が彼女を 好きなのか そりゃあ分かるさ 友達だから
■ どうというコとのない歌だけれど、・・・
■ よくある話で、百人一首の昔から、「忍恋」として取り上げられていて、
■ 昔も今も変わらない、ということなのだ。
  • 私だったら、こう作る
■ という人もいることだろう。
■ やってみようや、歌合わせ。


2025年1月27日月曜日

歌合わせ「忍恋」、昔と今


■ 2025-01-27
■ 小倉百人一首に勝る百人一首をどう作るか。
■ まず、藤原定家の選択理由を明らかにするため、百人秀歌を二つづつ対にし間隔を開けて並べる。

001
002

003
004

■ こうしてゆくと、歌合わせの状況がはっきりしてゆくが、・・・
■ 誰でも分かる「忍恋」の百人一首の並びが、040、041、となっているのはやはり、ちょっとおかしいのではないかな、と思うかもしれない。
■ 奇数、偶数の順の対であるはずだ。

041 しのぶれど
042 恋すてふ

■ 百人秀歌はこのように並んでいる。
■ いやいや、百人一首では、

039 浅茅生の・・・しのぶれど・・・
040 しのぶれど
041 恋すてふ

■ とあるからこれでいいのだ、という意見もでるだろう。
■ まあ、それはそうだとしても、・・・
■ 藤原定家は、しのぶれど、と、恋すてふ、の二つをなぜ並べたのか。
■ 多くの解説書にあるように、当時の歌合わせでは、しのぶれど、の勝ち、となっている。
■ わざわざ負けの方も取り上げる必要があるのか。
■ まあ、公の判定がそうであっても、それでいい、とは思ってなかった。
■ 平兼盛・しのぶれど、は「そんな口先だけの歌を作ること自体、忍んでないじゃない」ということだ。
■ 要するに、壬生忠見・恋すてふ、の方がよいと思っていたのではないだろうか。
■ こっちがいい、と角を立てるのも大人げない、ということで、こうしたのだろう。