2024年1月26日金曜日

紫式部は、率直な人のようだ。

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■ 2024-01-27
■ 紫式部は、率直な人のようだ。
■ それが歌に現れる。

古の 奈良の都の 八重桜 今日九重に 匂いぬるかな  伊勢
九重に 匂うを見れば 桜狩 重ねて来る 春の盛りか  紫式部
九重に 春の盛りの 桜花 重ねて来たる 喜びありて  遊水

■ 3つの歌を並べ置いた。
■ 紫式部の歌の、最後の「か」がひっかかる。
■ 「春の盛り」ではなく「春の盛り・だろうか」という感じに聞こえる。
■ 自分の心を詠んだのではなく、中宮に代わって詠んだのだから、本心を詠むことができなかった、のか。
■ その辺が難しい。
■ 桜は種類が多い。
■ 品種改良などが行われているので、当時、どの種の桜が見られたかは、今のところ、追及しない。
■ 以前、伊勢の歌を読んだとき、奈良には八重桜が多いのかな、と思った。
■ おそらく、多いのではなく、珍しいのだろう。
■ 当時、京都で普通に見られる桜だとしたら、わざわざ天皇に献上しない。
■ もうひとつ、・・・
■ 紫式部のこの歌には、詞書がある。

卯月に八重咲ける桜の花を、内にて

■ 旧暦・卯月は、新暦・五月になる。
■ 普通、桜は4月の花とされることが多いが、八重桜は遅く咲く。
■ 従って「重ねて来る」という言葉に表れている。
■ 難波浩校注・紫式部集、脚注参照

奈良興福寺の扶公僧都が例年のごとく桜を献上した時、新参の伊勢大輔が道長の命によって、「いにしえの・・・」と詠んで、桜を中宮に献上した。その返しに紫式部が中宮に代わって詠んだ歌、となっている。

■ そういうことのようだ。
■ やはり、紫式部の歌の、最後の「か」がひっかかる。
■ 「春の盛り」ではなく「春の盛り・だろうか」という感じに聞こえる。
■ また、伊勢の「いにしえの」は滑らかさがあるが、紫式部の歌は滑らかに聞こえない、ので、
■ 紫式部は、率直な人のようだ。と、感じた。

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