2024年1月13日土曜日

有馬山 猪名のささ原 風吹けば 2024-01-15 追記


山に登る
旅よりある女に贈る 
 
山の頂上にきれいな草むらがある、
その上でわたしたちは寝ころんでゐた。
眼をあげてとほい麓の方を眺めると、
いちめんにひろびろとした海の景色のやうにおもはれた。
空には風がながれてゐる、
おれは小石をひろつてくちにあてながら、
どこといふあてもなしに、
ぼうぼうとした山の頂上をあるいてゐた。

おれはいまでも、お前のことを思つてゐるのだ。

■ 2024-01-13
■ 日本経済新聞・夕刊・文学周遊、欄は井上靖・僧行賀の涙、だった。
■ これは読んだことはない。
■ ただ、井上靖の詩集を思い出した。
■ 散文詩だ。
■ 猟銃、そして、小説・猟銃。
人生の白い河床をのぞき見た中年の孤独なる精神と肉体の双方に、同時にしみ入るような重量感を捺印するもは、やはりあの磨き光れる一箇の猟銃をおいてはないと思うのだ。
■ ・・・ ホンマかいな。
■ 今「詩」からは離れているが、・・・
■ 丸谷才一・新々百人一首の、はしがき、に、萩原朔太郎・旅よりある女に贈る、があげられており、この詩は、大弐三位の和歌の影響下に書かれたのではないか、と、十代の丸谷才一は気づき、二つを二重写しにして文学的感銘を受けていたと。
■ なるほど、と思う。
■ しかし、
■ 尾崎雅嘉・百人一首夕話、・・・
かの有馬山より猪名の篠原さして風が吹きくれば、
篠の葉がそよそよとすれ合ふそのそよといふ言葉を、
それよといふ事にして、
まことにそれよ来もせぬ人の心こそ覚束なけれ
こなたには忘れはせぬものをといふ事なり。
  • 有馬山 猪名のささ原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする  大弐三位
■ 和歌、短歌の前に「詩」は
  • おれはいまでも、お前のことを思つてゐるのだ。」
■ などと言ったところで形無しだ。
■ いかにも空疎な感じだ。
 ■ ・・・
■ 三好達治は萩原朔太郎、という本を書いている。
■ 三好達治の詩は、幾つか好きなのがある。

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