2024年1月21日日曜日

諸越、と、唐土。飛び来る 日の本の国 憧れて 何を心に 帰国するらん



■ 2024-01-22
■ 初めて作られたときは、「越えてる」お菓子だったのだろう。
■ 日本のお菓子の伝統的素材は、小豆だ。
■ ごく大雑把にいえば、あんこを型に入れて乾燥し焦げ目をつけたお菓子。
■ 秋田にいたころ、よく食べた。
■ さて、・・・
■ 藤原定家は大弐三位の歌として、「有馬山」を選んだ。
■ 丸谷才一が選んだのは、・・・
  1. 遥かなるもろこしまでもゆくものは秋の寝ざめの心なりけり  大弐三位
  2. 遥かなる異国の地までもゆくものは秋の寝ざめの心なりけり
■ 「もろこし」が出てきた。
■ 2」のように詠み変えてもいいかもしれない。
■ しかし、そこまで言うのか。
遥かなるもろこしまでもゆくものは
秋の寝ざめの心なりけり
■ 秋の寝ざめ、と、もろこし、に何の関係があるのかと思ってしまう。
■ 丸谷才一は、
冷え冷えとした秋の夜、夜半の寝ざめに悩みながら女はあれこれと思ひつづける。その思ひはどこまでもどこまでも果てしない。さながら遠くへだたる漢土にまで達するくらゐに。とすれば、今夜、男のゐる家までその思ひがゆくのは当然のことで、大弐三位はさういふこみいった事柄を一気に詠み下した。
■ 人肌恋しい秋の夜、あるいは、男に飽きられた、のではないかと思えば寝付かれない、そんな感じに解説している。
■ まあ、そういうことなのか、・・・
ロマン派に限らず、遠方の土地に憧れるのは詩情の基本の一つである。
それが昂じたときに生ずる異国趣味はどの国どの時代にもあった。
■ と、彼は書いている。
花の都、パリ
音楽の都、ウイーン
・・・
■ 萩原朔太郎は「ふらんすへ行きたしと思へどもふらんすはあまりに遠しせめては新しき背廣をきてきままなる旅にいでてみん。」などとしにしているが、今は飛行機がある。
■ 海外から日本に訪れる人も多いようだ。
  • とびきたる ひのもとのくに あこがれて なにをこころに きこくするらん  遊水

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