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幾年の 難き時代を 乗り越えて 和歌のことばは 我に響きぬ 愛子
■ 2024-01-20
■ 朝刊に歌会始の記事があった。
■ 愛子様は「和歌のことば」を取り上げていた。
■ さて、・・・
■ 百人一首は、一人、一首だ。
■ 現代詩の場合でも、ひとつ、であってもおかしくはない。
■ どれを選ぶか、あるいは、選ばれたのはどれか、・・・
■ 丸谷才一が萩原朔太郎の詩「山に登る」をとりあげていたので、
■ この詩をもう少し考えてみよう。
有馬山山の頂上にきれいな草むらがある、その上でわたしたちは寝ころんでゐた。眼をあげてとほい麓の方を眺めると、いちめんにひろびろとした海の景色のやうにおもはれた。
猪名のささ原
風吹けば空には風がながれてゐる、おれは小石をひろつて口くちにあてながら、どこといふあてもなしに、ぼうぼうとした山の頂上をあるいてゐた。
いでそよ人をおれはいまでも、
忘れやはするお前のことを思つてゐるのだ。
山に登る
旅よりある女に贈る
■ この詩には「。」が4つある。
■ 先に3部構成だと書いたが4部構成だととらえた方がいいかもしれない。
いちめんにひろびろとした海の景色のやうにおもはれた。
■ これは実景ではない、朔太郎が思ったことだ。
- 回想1
- 回想2
- 現実
- 結論的意志表明
■ 並べ替えてみる。
萩原朔太郎・作、橋本遊水・改
山に登る
空には風がながれてゐる、
おれは小石をひろつて口くちにあてながら、
どこといふあてもなしに、
ぼうぼうとした山の頂上をあるいてゐた。
山の頂上にきれいな草むらがある、
その上でわたしたちは寝ころんでゐた。
旅よりある女に贈る
眼をあげてとほい麓の方を眺めると、
いちめんにひろびろとした海の景色のやうにおもはれた。
おれはいまでも、お前のことを思つてゐるのだ。
■ 言葉をそのままにして、題名と副題を織り込み、並べ替えるだけにしたが、・・・
■ 言葉を少し変えて、回想1、と、回想2、を分離再配置すると
■ もう少し本歌取り的、新しい詩になるかな、と思う。
■ これで三好達治の誤解はなくなると思われる。
■ 人に読ませるのであれば、情景や心が読んで分かるように構成・表現しなければならない。
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