2024年1月21日日曜日

春駒の思いも悲し ▶ 春駒の思い出かなし

■ 関係ないけど、リンクした。


■ 2024-01-21
■ 春駒の思いも悲し、としていたが、春駒の思い出かなし、に訂正した。

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20年 あの人どこに 春駒の 思い出かなし 草千里浜  遊水

■ 春駒は、いかにも、若々しく、のびやかな、はつらつとした印象がある。
■ 丸谷才一・新々百人一首には、

  玉野原放春駒
春ふかみ玉野の原のはなれ駒やよいの草にまかせてぞ見る  大江匡房

■ ・・・が、あげられている。
■ そして、解説に、・・・

その生命力を喜び、春を楽しむ。匡房は慶賀にふさわしいこの景物を、「玉野」といふめでたい地名(タマは美称)、「弥生」といふめでたい月名(イヤオヒの意味)に取合わせて、おっとりとした賀歌を詠んだ。

■ と、ある。
■ 一方、三好達治は、・・・

・・・
われひとり齢かたむき
はるばると旅をまた来つ
・・・
肥の国の大阿蘇の山
駒あそぶ
高原の牧
名もかなし艸千里浜

■ 若い春駒のような、いわば青春の日々を懐かし悲しく思いやっている。
■ ついでながら、小倉・百人一首では

高砂の尾上の桜さきにけり戸山の霞たたずもあらなん  大江匡房

■ これも「おっとりした」感じだ。
 

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