----------------------------------------------------------------------
■ 和歌、短歌には題詠というものがある。
■ 俳句でも兼題、席題、をする。
■ 席題、は苦手だった。
■ しかし、題詠は、あってもいいか、と思う。
■ 先日、久保田万太郎の句集を読んでいて、題詠を二つした。
- 人の名
- 古典
- 春がすみ團十郎といふ名かな 万太郎、市川海老蔵、十一代目團十郎を襲名
- 年賀状、律子と書いてリッシかな 遊水
■ ちょっと團十郎を google してみた。今は13代目のようだ。
■ 襲名、というのは、芸事の世界で、落語などでも見られる。
■ 家元、などというのもあるが、これはひとつのアイデンティティーだ。
■ 先代の芸を引き継ぐなどとして、権威?の笠を被るわけだ。
■ 英語でも Jr. などそれだ。
- 春待つや萬葉、古今、新古今 万太郎
- いにしえの 奈良のみやこや 百人首 遊水
■ こうした遊びは嫌いじゃない。面白い。
■ 話変わるが、この万太郎の句の後に、・・・
- だれかどこかで何かさゝやけり春隣 万太郎
■ こんな句がある、何か気になる。
■ 自分だったら、と思う。
- うたたねの どこかでだれか ささやける 遊水
■ ほかに、例えば、
塀について塀をまがれば秋の風 塀沿いに道を曲がれば秋の風煮大根を煮かへす孤獨地獄なれ 大根を煮かえす孤独淋しけれ鳥逃げし枝のさゆれや都市の暮 飛び移る枝のさゆれや年の暮
■ まあ、こんなふうに、自分だったら、と思いながら読むのもいいかもしれない。
■ 伝統をどう継続するか、日本人としてのアイデンティティーは
■ 例えば、百人一首の
- かるたとり
■ ではないかと思う。
■ 宗教を信じるのは、自分の言葉を持てないからだ、と以前どこかに書いた。
■ 遊びとして「かるたとり」をすることで、自分の言葉ももてるようになる。
■ 日本人なら、575、や、57577、はごく基本的なものなのだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿