- 橘のにほふあたりのうたたねは夢もむかしの袖の香ぞする(新古245)
- かへりこぬ昔を今と思ひ寝の夢の枕ににほふ橘 式子内親王「新古今集」
■ 2024-09-20
■ 俊成卿女の歌を見ていると、↑、橘の歌があった。
■ これは、式子内親王の歌と似ている。
■ 以前、ゴチャゴチャ書いたことを思い出した。
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あのひとと ともにつかいし このまくら かおをうずめて おもいねるかな 遊水
■ ・・・
■ 「あのひと」は藤原定家だと、推定の上だ。
■ このように考えると、定家の「こぬ人」が定家自身で、「まつ」のは式子内親王であるということになる。
■ 年齢差の点で難がなきにしもあらずだけれど、・・・
■ このように考えたとき、定家が、自分にとって最高の歌だと誇れることになる。
■ 従って、彼はこの歌を世に示したいために百人一首を選んだ。
■ ただ、問題を指摘されるかもしれないので、しばらくは隠し置いたと考えてよい。
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