2024年9月22日日曜日

源氏物語の作者の価値判断基準、と、死。追記 9/22



■ 2024-09-22 上のリンクを追記した。
■ 2024-07-10
■ 源氏物語ではたくさん人が死ぬ。
■ 当時の平均寿命はどうだか知らないが、とにかく死ぬ。
■ 源氏物語は物語なので、その死は作者の価値判断によると考えてよい。
■ 作者はなぜ死なせるのか、このような視点から読んでみるのもよいかと思う。
正邪
善悪
■ 源氏物語は光源氏が主人公の物語だから、光源氏に関係する人が死ぬ。
■ 必ずしも、死んだ者が悪いということではない。
■ では、作者の価値判断は誰に対してなされるのか、これは明らかで
■ 光源氏の行為に対する判断だ。
■ 作者が殺すのは、光源氏の行為がよくないので相手を彼の前から除くということだと考えられる。
■ 作者は光源氏を必ずしも好ましい人間だとは見ていない。
■ 最後には、光源氏が一番大切に思い育てた女性を死なせている。
■ 彼の生き方を否定している。
■ 物語は、全くの架空のモノではなく、作者の生きた社会での出来事を語っている。
■ 物語を、光源氏から見た女性ではなく、女性である作者側から見た男が描かれている。
■ 物語として書き綴りながら、現実の男社会を描いている。
■ ・・・
■ 最初の「桐壺」の最後の部分を与謝野晶子訳でみると、
  • 光の君という名は前に鴻臚館へ来た高麗人が、源氏の美貌と天才をほめてつけた名だとそのころ言われたそうである。
■ とある。そういうことで、人々の興味を引いたのだが、
  1. 美貌
  2. 天才
■ これだけが人間を評価する基準になるものではない。
■ 例えば、
  1. 思いやり
  2. 寛容さ

■ 立派な人かどうかは、もっと他の要素があると思われる。
■ むしろ、美貌や天才以外の人間性の方が重要なことは古今変わるものではない。
■ 表面的な評判・誉め言葉は現実のモデル的に考えられる人への取り繕いと考えた方がよい。
■ 怒りや妨害を避けるためだ。


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