2025年2月15日土曜日

伊勢物語、と、野鳥撮影、と、ミヤコドリ



■ 2025-02-15
■ 日々、野鳥撮影をしている。
■ 藤原定家は、百人一首をなぜ作ったのか、という答えとして、伊勢物語を読んだから、というのが私の仮説だ。
■ また、伊勢物語を読んでみた。
■ 伊勢物語の、みやこどり、は野鳥図鑑にある、ミヤコドリではなく、「白き鳥の嘴と脚とあかき、鴫のおほきさなる、水のうへに遊びつゝ魚をくふ。」とあるのでユリカモメだ、と言われる。
■ ユリカモメは近場・摂津市・市場池でもよく見られる。
■ 万葉集・巻20のミヤコドリは、
■ ユリカモメは冬鳥で、ホトトギスが見られる頃には見られず「水際」にいるのは、ミヤコドリであろうか、との説もある。
  1. 4486 4462 舟競ふ堀江の川の水際に来居つつ鳴くは都鳥かも
  2. 4487 4463 ほととぎすまづ鳴く朝明いかにせば我が門過ぎじ語り継ぐまで
■ ここまで書いて、もう一度、伊勢物語を見ると、9段の前の方に、

富士の山を見れば、五月のつごもりに、雪いとしろう降れり。・・・
ふじの山をみれば、さつきのつごもりに、ゆきいとしろうふれり。
なほゆきゆきて武蔵の国と下つ総の国との中に、いとおほきなる河あり。
 
■ この川は隅田川と言われている。さて、五月のつごもり、とは5月末のことだ。
■ 当時は旧暦、都は京都。
■ この時期に、関東でユリカモメは見られたのか。
■ ミヤコドリも冬鳥で、関西では伊勢湾・安濃川・河口付近で見られる。
■ ミヤコドリを私が見たのは関東で、四月だった。

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‎‎2009‎年‎4‎月‎22‎日、‏‎7:47:44

船橋・三番瀬





■ ユリカモメ、も、ミヤコドリも冬鳥で、どちらかと言えば、ユリカモメの方が先にいなくなる感じだ。
■ ユリカモメであると言われている伊勢物語の都鳥は、ユリカモメではなく、ミヤコドリであろう。
■ なぜなら、京都では、ユリカモメは、鴨川などでも、よく見られる。
  • 京には見えぬ鳥なれば、みな人見知らず。渡守に問ひければ、「これなむ都鳥」といふを聞きて、・・・
  • 名にしおはゞいざこと問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしや
■ 京都の人であればユリカモメを知らないはずはない。
■ また、ミヤコドリは貝などを食べ、海岸で見られる。

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