2025年2月28日金曜日

もみもみ、とはなんなのかね。

即座に、応え、よくしゃべる


■ 2025-02-28
■ 例えば、・・・
羊羹を練り上げる
アイディアはいい、具体案を練り直せ
文章が固い、やわらかな表現にしろ
肩が凝った、もみほぐせ
固い紙を、もみほぐす
・・・
■ 「ねる」とか「もむ」という言葉は、完成してない、仕上がってない、時に使われる。
■ もみもみ、とは、それを、ぐいぐい、だんだん、などと同様に重ねた言葉だ。
■ もみもみ、すれば、よくなり、分かりやすくなるはずだけれど、・・・
  • うかりける ひとをはつせの やまおろしよ はげしかれとは いのらぬものを
■ これが、もみもみ、した結果なのか。
■ いかにも分かりにくい歌だ。
■ 題詠として、題を詠みこなしているのだろうか。
  • 祈れども逢わぬ恋
■ この題に沿ったモノではあろうけれど、・・・
■ もみもみ、の仕方が足りないと感じてしまう。
■ もっと、もっと、もんでみたらどうか、という考え方が、そもそも間違っている。
■ 最初から分かりやすい、柔らかなことばを使えばいいのだ。
■ 後鳥羽上皇が「もみもみと、人はえ詠みおほせぬやうな姿」だと評したということを取り上げて解説するのは、いかにも、学者的だ。
■ 後鳥羽上皇の言うことが正しいのかね。
■ 小説家の田辺聖子が
分かりにくい歌である。
現代からみると、こういう歌の、どこに値打ちがあるのか、よく分からない。
■ としている。
■ 面白い小説を書く彼女の直感的な評価の方がずっと正しさを含んでいる。
■ なので、私だったら、と書いてみた。

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■ 頭でこねくりまわさず、だだ、心のままに書けばいいのだ。

2025年2月27日木曜日

いのれども かぜのはげしき はつせやま かんのんさまの こころとどかず  遊水


■ 2025-02-27
■ 百人一首の研究をするのであれば、
  1. 百人秀歌
  2. 百人一首
■ この二つの違いを論じるべきだが、歌を詠む人と、研究者の違いがあるようだ。
■ 歌の心とは何かが一番重要だ。
■ 共通する作者に源俊頼がある。
■ どちらを採るかの藤原定家の判断がある。
■ 百人一首の「憂かりける人を・・・」
■ なぜ、このような表現にしなければならないのか。
■ 歌は本来、相手に自らの心を伝えるもので、勝ち負けを競う言葉遊びとして、
■ これでどうだ、という感じは表面的なものだ。
■ 「祈れども逢わざる恋といへる心をよめる」と詞書にある、千載和歌集・巻第十二、を見ると、恋の歌が色々ある。
■ 中で、この歌は他と違う表現であることが分かる。
■ しかし、私はこの歌は好きではない。
■ この歌のこころを、仮に、私が詠むとすれば、・・・並べ置いてみよう。
  1. うかりける ひとをはつせの やまおろしよ はげしかれとは いのらぬものを 俊頼
  2. いのれども かぜのはげしき はつせやま かんのんさまの こころとどかず  遊水
■ こんな感じでもいいかもしれない。
■ 素直に心を伝えることができるだろう。
■ ・・・
■ 神社や寺は、それを建立する意味がある。
■ 魂を鎮めなければならなかった出来事があったはずだ。
■ それを知ることが大切だ。
■ では、どうだったのだろうか。

2025年2月26日水曜日

心理、と、論理 ・・・ 百人秀歌、と、百人一首


■ 2025-02-26
■ 並べてみる。
  1. 憂かりける人を初瀬の山おろしよはげしかれとは祈らぬものを  源俊頼朝臣
  2. 来ぬ人をまつほの浦の夕なぎに焼くや藻塩の身もこがれつつ   権中納言定家
  3. 山桜さきそめしより久方の雲居に見ゆる滝の白糸        源俊頼朝臣
■ 意味の面からではなく、表現方法としてとらえると、1、2、は、複雑な、もってまわった言い方で、読む人に、印象的、刺激的効果を意識しているように感じられる。
■ 百首の中に同様の歌は他にない。
■ 3、は、上から順に素直な落ち着いた感じの表現となっている。
■ 源俊頼のどちらの歌を、定家が評価したか、というと、「憂かりける」の方だと思われる。
■ そして、自分より俊頼の方が優っていると感じたのではないか。
■ なので、最終的に歌集から外した。
■ 百人一首・百人秀歌は、藤原定家自身、俺が選んだ歌集だからだ。
  1. 百人秀歌
  2. 百人一首
■ 百人秀歌の後に百人一首が編纂されたとする考え方が一般的だとしているようだ。
■ 逆だと思われる。
■ 師弟関係的に捉えると、師に当たるのは源俊頼であり、弟子にあたるのは源実朝であろう。
■ 俊頼は優れていたが、既に過去の人であり、選ぶのは定家だった。
■ 実朝は百人秀歌の配置を見れば分かる。
■ 百人一首の方はどちらかと言えば年代順の感が強い。
■ 百人一首は拾い上げたまま、そして、並べ替えたのか百人秀歌と考えた方が自然だ。
■ 最初、全体のまとめとしての形として、後鳥羽院が含まれていた。
  1. 天智天皇、持統天皇
  2. 後鳥羽院、順徳院
■ 当時、和歌の最高位的存在となっていた定家としては、反逆者・流人である後鳥羽院は除外する心境になっていた、と考えられる。
■ 今後、百人秀歌の並びとか歌合わせ的な面から見直すと、百人一首により理解が深まるのではないかと思う。


2025年2月25日火曜日

異国の地

「母国じゃあり得ない…日本社会の○○に感激したわ!」外国人に日本の印象やカルチャーショックを聞いてみた!|【外国人観光客にインタビュー】【海外の反応】

オーストラリア人女性が日本の高校でのカルチャーショックについて話してくれました #外国人インタビュー #shorts #街頭インタビュー

■ 2025-02-25
■ 時々、訪日客とかの動画を見る。
■ まあ、よく見る。
■ 何をもって帰りたいか、と質問する動画がある。↑
  1. 遥かなるもろこしまでもゆくものは秋の寝ざめの心なりけり  大弐三位
  2. 遥かなる異国の地までゆくものは秋の寝ざめの心なりけり  遊水
  3. 憧れの 国に来たとう 人々の 胸に残るや 日の本の国  遊水

千早古 昔を今に 歌留多とり 乙女の姿 しばしとどめん  遊水


ちはやふる 神代も聞かず 龍田川 唐紅に 水くくるとは  在原業平朝臣
天つ風 雲の通ひ路 吹きとぢよ をとめの姿 しばしとどめむ  僧正遍照

■ 2025-02-25
■ 紅葉は昔も今も変わらない。美しき日本の自然現象だ。
■ それを神代も聞かずとは何という認識か。
■ 先日電話をよこした男が、百人一首を知らない、という。
■ 中学同級の男だ。
■ 知らない、???
■ なんと、まあ。

年より、の、遊び心

「君王、恒に暴く強くましましき。たちまちに忿起こりたまふときには、朝に見ゆる者は夕べは殺されぬ。夕べに見ゆるものは明日に殺されぬ」
・・・あるいは勃起不能を隠すためかとも疑われるが、とにかく、・・・

■ 2025-02-25
■ ある時、彼は、こんな歌を詠んだ。
  • 卯の花の 皆白髪とも 見ゆるかな 賤が垣根も 年よりにけり
■ この時、彼の年齢は幾つだったか知らないが、まあ、いいじゃないか
  1. 年より
  2. としより
  3. 俊頼
■ 彼は、わざと作者の名前を書かなかった。
■ 遊び心だ。
■ 百人一首の彼の歌は、・・・
  • 憂かりける 人を初瀬の やまおろしよ はげしかれとは 祈らぬものを  源俊頼朝臣
■ ・・・
初瀬
はせ
長谷
泊瀬
■ この歌から、大泊瀬皇子 (おおはつせのみこ) ・日本書紀の記述を思い出す。
■ この連想がよくないのか、この歌は好きになれない。
  1. 百人秀歌
  2. 百人一首
■ 百人一首にはこの歌があるが、百人秀歌にはない。
■ このあたりについては考える必要がある。

2025年2月23日日曜日

うかはげ、って何ですか

■ 2025-02-23
■ 「うかはげ」って何ですか、という問いに、直ちに答えられる人はたくさんいると思われる。
■ たくさんと言っても、めちゃ、多いわけではないだろうけれど。
■ すぐ、反射的に応えられる人は確実にいる。
■ この言葉を知ったのは、母からだったが、いつ頃だったかは記憶にない。
■ おそらく、中学の時だった。
  • うか・はげ
■ この言葉から、その世界に入るのも一つの道かもしれない。
■ その世界では常識なのだから、・・・
■ もうひとつ思い出した。
■ 以前、「からくれない」って何ですか、とまじめな顔で訊かれたことがある。

たつたがわ、を漢字で書くと川という文字があるだろう。
だからと言って、river のことではない。
関取が昔いたんだ。
    1. gawa
    2. kawa
分かるかな
この辺が日本語的なのだ
・・・
その関取がな
ちはや、という花魁を見初めたんだが、関取なんて嫌だと拒否された
拒否されたのはなぜか、に言及するのは、下世話なコトにもなるのでやめておく 
ならば、妹の、かみよ、でもいい、と交渉したんだがな
おねさまがいやなものは、わちきもいやでありんす、と
ちはや、にふられ
かみよ、もいうことをきかない
かみよも、きかず、だ
それで、すっかり、世の中が嫌になってな、女断ちをして精進しても、こんなことなら相撲取りなんかもうやめだと故郷に帰ったんだ
父親の豆腐屋を引き継ぎ、くらしていたところ
店先に女乞食が来て、なにも食べてないので、せめて、おからでもください、という。
どこかで見た顔だが、じっとみると、ちはや、だ
お、お前は千早だな
俺を振った、千早じゃないか
お前なんかに
おからだって、くれてやるものか
・・・
からくれないに
というわけだ、分かるかな
え、なに、そういうことですかい
と、話はつづき、拒否された、ちはや、は、とうとう店先の井戸に身を投げてしまう
どぼーん、とな
へええ、そういうことだったんですか、
そういうことだ、わかるかな
井戸の水に身を投げた、つまり
みずくぐるとは、だな
漢字で書くと、水潜る、だ。

    1. kukuru 
    2. kuguru

と、ここまで話が進み、いい加減だなあ、と思うのは早計、
「括り染め」ではないぞ、と、落語家は考えたというところまで読み取らないといけない
だいたい、わかったんですがね、最後の、とは、とはなんですかい
なに、それぐらいまけとけ
いやいや、そうはいきません、みそひともじの、ふたもじですから、まけられません
なに、なら、おしえてやろう
とは、とはだなあ、・・・
なんですか、とは、とは
それぐらい知らなくてどうする
とは、とは、千早の本名だ。

■ 落語ってのはオモシロイネェ、文化だよ、訪日客が culture などと言っているが
■ 本当に、日本文化を理解しているのかな
  1. うかはげ、ってなんですか
  2. からくれない、ってなんですか
■ この二つを知らない文学部の人間を卒業させる大学は3流だと言われている
■ なぜか、・・・・

2025年2月22日土曜日

語呂合わせ、と、擬声語・擬態語


【春秋戦国】孟嘗君「函谷関を抜けた男」戦国四君筆頭
無関係に、・・・
日本の映画 フル 恋愛 | 八犬伝 映画 - Legend of the Dog Warriors full movie | Japan movie

■ 2025-02-22
■ 日本人は、語呂合わせが好きのようだ。
■ 他国のことは知らないが、・・・
■ 要するに、乗りやすい性格、を目当ての商魂だろうけれど、・・・
■ 今朝の日本経済新聞は猫だらけだ。
■ 毎年2月22日はやってくる。
  • にゃん・にゃん・にゃん
■ という、鳴き声ことば。
■ 野鳥の「ききなし」も同様だけれど、・・・
■ 例えば、
  • 特許許可局
■ などと言うのは、好かん。

キョッ・キョッ・キョッ 
時鳥鳴きつる方をながむればただ有明の月ぞ残れる 後徳大寺左大臣

■ 朝帰りの歌だ、と。
■ ついでに、・・・

夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ  清少納言

■ 函谷関で、どんな鳴き声を出したのか。

2025年2月21日金曜日

歴史年号暗記語呂合、の話


■ 2025-02-21
■ 日本語に興味がある。語呂合わせもアリかなと思う。
■ ただ、今朝の日本経済新聞・春秋、の例が適切かどうか、二つを並べてみれば、
■ 不合格になるかもしれない、とも思う。

鳴くよウグイス 平安京  794
鳴くやウグイス 平安京  798

■ 試験現場で悩んでしまうと、他の問題にも集中できなくなる。
■ 私の場合は、この語呂は知らなかった。

奈良をなくして平安京  794

■ だった。
■ 奈良時代から平安時代へ移ることも含まれている。

2025年2月19日水曜日

スマホ・メールの時代だからこそ、和歌もアリ。みそひともじの遊び

■ 2025-02-19
■ 先日、こんな頁を書いた。
■ 私は、日本人の一人として和歌に親しみたいと思う。

ひとはいさ こころはしらず われはただ みそひともじに こころくだいて  遊水
人はいさ心も知らず故郷は花ぞ昔の香ににほひける  紀貫之

■ 和歌にも色々あるが、基本、当時の手紙で、今でいう、メールのことだから、
■ 言い方を変えれば「今・現在」のことだ。
■ ゼンゼン、同じだ。
■ 当時は当時の言葉を使った。
■ 今は今の言葉を使えばいい。
■ 基本的に日本語で、ことばは時代とともに移り変わってゆく。
■ それは、今でも使う人により変わってゆく。
■ 言葉は変わってゆくれけれど、こころは変わらないものがある。
■ 言葉は変わってゆく、というのは、新鮮さを表せる言葉にしたいからで、
■ 心は同じものだが、人とは違う自分を表現する、ということ、
■ どんな言葉で自分を表現するか、まあ、そういうコトに、つまり言葉に人は心を使った。
■ なるべく自分の気持ちや考えや思いをいい言葉で、適切な言葉で表現したい。
■ 言葉は変わってゆくけれど、すたる言葉もあるし残る言葉もある。
■ 残ることばは、使いたい言葉で、基本的には日本語だから、
■ 今も残る昔の和歌が参考になる。
■ 散文だと優劣をつけにくい。
■ 形が決まっていると、その差、違いが分かる。
  • 5・7・5・7・7 ・・・ 31・みそひともじ
■ 定型とはそういうことだ。
■ そこが日本人のえらいところだ。
■ それが日本の文化ということだ。
  • だいじょうぶ ただつくるだけ めちゃやばい みそひともじに こころがあれば
■ ・・・

ゴールデンコメット、て何かな、・・・適当に検索してみた、Instagram の世界、# タグのつけ方。

■ 2025-02-19
■ 例えば、・・・
  1. goldencomet - Google 検索
  2. goldencomet_biome - Google 検索
  3. ゴールデンコメット - Google 検索
■ こんな検索結果からみると、熱帯魚とかの飼育に興味があるのかな、と思う。
■ ・・・

2025年2月18日火曜日

100 -1 = 99、と、もうひとつ伊勢物語、と、百人一首の関係

■ 2025-02-17
■ 99、九九、は「つくも」と読む。
■ 日本語が話せる外人は多くなっているようだが、
  • 九九は、ツクモ
■ ・・・であることを知っている人は多くないように思う。

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■ ついでながら、吹田市のツクモは津雲と書く。
■ 地名は、古い言葉と関係があったり、昔の状況を説明する意味があることも多い。
■ 津は港を意味するので、どうなのか、調べてみるのもいいかもしれない。
■ よく行く大阪・梅田という地名にしても、なぜ「梅」が関係するのか、と疑問に思う人は少ないだろう。
■ うめだ、と書けば、埋める田、ということで昔はそんな場所だったかもしれない。
■ 野鳥関係では、大阪環状線に、鶴橋、とか、鴫野、という駅がある。
  • 鴫野
■ このあたりに鴫がいたと推定できる。
■ 伊勢物語では鴫が出て来る。
■ いわゆる、シギ・チ、のどの鴫なのか。
■ しぎ野、であるから、ヤマシギとかタシギの方だろう。

◎  ◎  ◎

■ さて、伊勢物語と百人一首との関係、というか類推に、もうひとつの歌がある。

月やあらぬ 春はむかしの 春ならぬ 我が身ひとつは もとの身にして  伊勢物語
月みれば 千ぢにものこそ 悲しけれ 我が身ひとつの 秋にあらねど  大江千里

■ 伊勢物語を読んでいたようだから、これが頭にあったと考えられる。
■ 藤原定家は多くの歌を知っていたので、こういうことができる。

月と春、の、我が身ひとつ
月と秋、の、我が身ひとつ

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■ 自分の歌でなく、他の人の歌を取り上げることで構成するところが定家の強みだ。


micro SDメモリーカード


■ 2025-02-18
■ 昔、SDカードは、MB 単位のメモリーを使っていた。
■ 今、ヨドバシカメラに行くと、そんなのは無い。
■ カメラ売り場では、GB や大容量では TB 単位になっている。
■ 文章を収めるには、今のところ、1GBでも多い。
■ 書き込み速度もあまり気にしない。
■ 店員の勧めで見ると、こんなのがあった。
■ タブレット用にもでき、パソコンにも使える。
■ 今使用しているカメラ LUMIX では、64GB で十分だ。
■ ダブルスロットなので、2枚入るが、1枚で済む。
■ 今回は、文書用に4枚買った。
■ みなさん、どんなメモリーを使用しているのだろうか。


■ 以前はいくらだったか。

本のこと

■ 2025-02-18
■ 本のこと。
■ 出版予定日は、令和7年7月だ。
■ アマゾンにも登録されるコトのようなので、関心のある人は、購読してください。
■ 登録されたら、当サイトでもお知らせすることになるだろう。

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■ ちょっと気分的に忙しくなってきそうだ。
■ この本は、実践的内容で私の原点ともいうべきものだ。

2025年2月15日土曜日

伊勢物語、と、野鳥撮影、と、ミヤコドリ



■ 2025-02-15
■ 日々、野鳥撮影をしている。
■ 藤原定家は、百人一首をなぜ作ったのか、という答えとして、伊勢物語を読んだから、というのが私の仮説だ。
■ また、伊勢物語を読んでみた。
■ 伊勢物語の、みやこどり、は野鳥図鑑にある、ミヤコドリではなく、「白き鳥の嘴と脚とあかき、鴫のおほきさなる、水のうへに遊びつゝ魚をくふ。」とあるのでユリカモメだ、と言われる。
■ ユリカモメは近場・摂津市・市場池でもよく見られる。
■ 万葉集・巻20のミヤコドリは、
■ ユリカモメは冬鳥で、ホトトギスが見られる頃には見られず「水際」にいるのは、ミヤコドリであろうか、との説もある。
  1. 4486 4462 舟競ふ堀江の川の水際に来居つつ鳴くは都鳥かも
  2. 4487 4463 ほととぎすまづ鳴く朝明いかにせば我が門過ぎじ語り継ぐまで
■ ここまで書いて、もう一度、伊勢物語を見ると、9段の前の方に、

富士の山を見れば、五月のつごもりに、雪いとしろう降れり。・・・
ふじの山をみれば、さつきのつごもりに、ゆきいとしろうふれり。
なほゆきゆきて武蔵の国と下つ総の国との中に、いとおほきなる河あり。
 
■ この川は隅田川と言われている。さて、五月のつごもり、とは5月末のことだ。
■ 当時は旧暦、都は京都。
■ この時期に、関東でユリカモメは見られたのか。
■ ミヤコドリも冬鳥で、関西では伊勢湾・安濃川・河口付近で見られる。
■ ミヤコドリを私が見たのは関東で、四月だった。

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‎‎2009‎年‎4‎月‎22‎日、‏‎7:47:44

船橋・三番瀬





■ ユリカモメ、も、ミヤコドリも冬鳥で、どちらかと言えば、ユリカモメの方が先にいなくなる感じだ。
■ ユリカモメであると言われている伊勢物語の都鳥は、ユリカモメではなく、ミヤコドリであろう。
■ なぜなら、京都では、ユリカモメは、鴨川などでも、よく見られる。
  • 京には見えぬ鳥なれば、みな人見知らず。渡守に問ひければ、「これなむ都鳥」といふを聞きて、・・・
  • 名にしおはゞいざこと問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしや
■ 京都の人であればユリカモメを知らないはずはない。
■ また、ミヤコドリは貝などを食べ、海岸で見られる。

2025年2月13日木曜日

100 - 1、の話に至るまで

ラクウショウとメタセコイアをくらべる : 自然観察大学ブログ
メタセコイアには呼吸根がない。


■ 2025-02-13
■ 昨日、海老池・横でイカルの写真を撮った。
■ イカルは千里中央公園でもよく見られ、コイカルが3年連続見られた。
■ 桃山台公園でもコイカルは見られている。
■ イカルは千里南公園でもよく見られる。
■ 三つの公園に共通するのはラクウショウがあるからだ。
■ ラクウショウはメタセコイアとよく似ていいる。
■ 千里南公園に行くと呼吸根が見られるので確かにラクウショウだけれど、他では確認してない。
■ 佐竹公園にも池の周りに植えられているが、この公園でイカルは見ない。
■ イカルは鳴き声がいいのよね、という。
  • ヒヨ・ヒヨ・ヒヨ・ヒー
■ あの鳴き声が好きなの、という。
■ 群れているものだから、たまに、あの鳥何ですか、と訊かれることもある。
  • 斑鳩の里のイカルですよ
■ と答える。
■ いい声よねぇ、と、お友達とはなしている。
  • キーコーヒー
■ と覚えればいいですよ、と言ってやる。
  • のびやかな イカル鳴く声 池のそば  遊水
■ 池の周りに植えられている。
■ 千里南公園でもよく聞かれますよ。
■ 千里南公園は探鳥地のひとつだ。
■ 千里南公園の北に、信号機のない交差点がある。
■ google map で見れはよく分かる。
■ この北の公園は、津雲公園といって、そこも探鳥地のひとつだった。
■ 今は行かないけれど、昔はよく行った。
■ その公園のことを「100 - 1」公園とブログに書く人もいた。
■ 前置きが長くなったが、連鎖連想ということだ。
■ 野鳥撮影をしているものだから、こんな連想になった。
■ さて、なんの話をしようかと思ってこんなことを書いたのか、というと、
■ こんな歌がある。

百歳に一歳たらぬつくも髪 われを恋ふらしおもかげに見ゆ
さむしろに ころもかたしき こよひもや こひしき人に あはでのみねん

■ 藤原定家はこの歌を意識して、次の歌を選んだ。
  • きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに 衣片敷 ひとりかも寝む  後京極摂政前太政大臣
■ 「ころもかたしき」は、ひとり寝るコト、だから、「ひとりかも寝ん」と書かなくてもいいように思う。
■ となると、自分でもやってみたくなる。
  1. こよひもや ころもかたしき さむしろに こひしき人を ゆめにいだきて
  2. こよひもや ころもかたしき さむしろに こひしき人の ゆめにいだかれ  遊水
■ ところで、伊勢物語の「つくも髪」に似た話は古事記にある。
  • 雄略天皇・赤猪子
■ これをもとに、九十九、の歌の話にしたように思われる。
■ 今回、これを書いていて、伊勢物語・定家本、があるということを知った。
■ 定家がなぜ百人一首を編集したか。それは伊勢物語を読んだからだ、と思っていたのだが、なるほどなあ、と感心した。

2025年2月12日水曜日

桜餅、と、桜、そして、俳句と短歌、スマホ時代に住みながら。

俳句誌α 1992年11月創刊 

■ 2025-02-12
■ 桜餅、買ってきたよ、という。
■ 妻は、桜餅はさほど好きではないが、私の好みだからだ。
■ 昔作った句を思い出す。
  • 香りよき葉ごと食いけり桜餅  遊水
■ この句は、歌集「瀬音」美智子、を読んで作ったものだ。

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■ 雛の節句頃に合わせて売る商魂が、バレンタインデーと同様いかにも日本的だ。
■ まだ早いけど、桜って散るところがいいのよね。
■ という。
■ 起承転結的に続く。
■ 昔、俳句誌αアルファは季刊でその何号かに投稿した句が上田五千石という人に佳作で選ばれてうれしかった句がある。
■ この頃、俳句なんてほとんど知らなかった。
■ 選者についても知らない。
■ 桜の句や歌は世にたくさんあることだろう。
■ よく知られた歌に、

世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし
散ればこそいとど桜はめでたけれうき世になにか久しかるべき

■ このような歌に対し藤原定家はどう評価したのか、百人一首には
  • 久方の光のどけき春の日にしず心なく花の散るらん  紀友則
■ 選は作である、などとも言う。
■ これら3つを比較すれば、「のどけからまし」や「散ればこそ」は何か理屈ぽく、ただ頭で作ったように感じられる。
■ 一方「しず心なく」は新鮮な言葉使いに聞こえ、率直な感じがする。
■ 思いや考え方は、だれもが表現しやすい。
■ 「ことば」はなかなか思いつきにくい。
■ だから、和歌がある。
■ 「しず心」の歌の「久方の」は「枕詞」だとする解説がある。
■ 何の違和感もなく、枕詞だとする感覚、なぁんか変だよね。
■ 最初にそのことばを使った場合も枕詞なのか、と疑問を持たなくていいのか。
久方ぶり
久しぶり
■ こんな言葉は今も活きている。
■ 久しぶり、の春の日。
■ 久しぶり、の、のどかな春の日

■ 久しぶり、の、のどかな日、なのに、「なんでよぉ」
■ 散っちゃうなんて、・・・
■ もっと眺めていたいのに。

■ そんなふうに、私は読んでいる。
■ この歌の場合、枕詞であるはずがない。
■ 何度も書いた。
■ さて、「花の散るらん」の花は桜だととれる。
■ だからといって、どんな場合も桜かというと、それは違う。
■ 百人一首の歌に
  1. 花の色はうつりにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに  小野小町
  2. 色見えで移ろふものは世の中の人の心の花にぞありける  小野小町
■ 「2」の方は桜だとは言えない。
■ どちらにも、花、や、色、という言葉が出て来る。
■ 同じ作者、小野小町は「色」をどのように捉えていたか、
■ 色彩の色ではない。
■ 何なのか、私は、次の歌にしてみた。
  • 世の中はうつりにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに  遊水
■ そして、小野小町でなく、紫式部の歌だったら、面白いのにな、と思った。
■ 源氏物語と併せて考えると、こんな歌もありかと思う。

世の中はうつりにけりないたづらに我が御世に古るながめせしまに  遊水
世の中はうつりにけりないたづらに我関せずとながめせしまに  遊水

■ 今の時代に、スマホも使わず生活している。
■ だから、こんなふうにも世の中を見てしまう。
■ ・・・

2025年2月7日金曜日

伊勢物語、と、百人一首との共通性



■ いつだったか、大和文華館で、↑、こんな色紙の複製を買ったことがあるが、どこかにいった。
■ 伊勢物語は、たしか、平安時代初期に書かれた物語ではなかったか。
■ 以前、こんな頁を書いていたのを思い出した。

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■ 伊勢物語には、百人一首で見られる歌がいくつかあったような気がして、・・・
■ もう一度、本棚から、田辺聖子・竹取物語、伊勢物語・集英社文庫を取り出して見た。
■ なるほど、なるほど、だ。



■ 藤原定家は、なぜ、百人秀歌をまとめてみようとしたのか、考えてみよう。
■ まず、源氏物語、は自分では書けない。
■ ならば歌集だ。
■ ただ、自分は在原業平のような主人公にはなれない。
■ また、最初の勅撰和歌集として、古今和歌集がある。
■ 和歌の歴史としては、古今和歌集より万葉集を取り上げるべきだ。
  1. 伊勢物語
  2. 古今和歌集
■ この二つが、定家の意識の中にあったと考えて無理はない。
■ 対抗意識と見てもいい。
■ 新古今和歌集は歌の数が多すぎる。
■ 自分の感覚で選びたい。
  • 紀貫之よりも上だ、と思っていた。
■ 彼自身、歌は、必ずしもうまくない。
■ しかし、彼は、多くの歌を知っている。誰よりも知っているという自負があった。
■ 伊勢物語、と、百人秀歌、を研究対象にすると、より明確に百人一首がみえでくるだろう。
■ 伊勢物語の最後の方に、・・・
  • 「我とひとしきひと」
■ こんな段がある。
■ 藤原定家は、この歌をどのような思いで見ただろう。
■ ひとつ前の段の歌については、この頁に書いた。
■ 定家は、百人秀歌で俊成を越えたといえる。


2025年2月3日月曜日

ふたつみつ、へたとりながら イチゴ食う、と、立春・寒梅

袖ひちて むすびし水の こほれるを 春立つ今日の 風やとくらむ  紀貫之


■ 2025-02-03
■ 春立つ今日の風や、の上の句は何だったかな、と思いながら、・・・

ひとつふたつ 甘いイチゴの へたを取る
春立つ今日の 水の冷たさ  遊水

■ 立春でなくても、冬は、水道水の水は冷たい。
■ へた取りながら、では字余りになるので、へたをとる、としたが、
■ たまたま、イチゴを洗いながら、ふたつみつ、へたとりながら、食ったら甘かった。
■ 昔はもっと後のような感じだったけれど、温室育ちの、いちごさん、こんなブランド名
■ 昔と言えば、・・・
■ ろう石、ってみたことない、とうちの者が言う。
■ 一条ゆかりさんは「家の前の道でろう石で絵を描いた」と。
■ へぇ~、知らなかったのか。
■ ところで、・・・
■ 古今和歌集では、紀貫之の歌は2番目にある。

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■ そして、そろそろ梅の季節かな、と思う。
■ 梅と言えば、丸谷才一・新々百人一首にこんな歌があった。

咲きそむる梅ひとえだの匂ひより心によもの春ぞみちくる   伏見院

■ なるほど、なあるほど、と感心する。
■ これが日本の心かな、と思う。

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■ そのうち梅の香にひかれて、行ってみようかな、・・・