■ 2024-10-18
■ 塚本邦雄の新小倉百人一首を見ると、時実新子・恋歌ノートの解題にあげた歌とは違っていた。
■ 改定したようだ。
- 定家選 玉の緒よ絶えなば絶えね長らへば忍ぶることの弱りもぞする 式子内親王
- 塚本選1 恋ひ恋ひてよし見よ世にもあるべしと言ひしもあらず君を聞くらむ
- 塚本選2 かへりこぬ昔を今とおもひ寢の夢の枕に匂ふたちばな
■ なるほど、なるほど、・・・
■ 私は、先に次のように書いた。
- 099
- あのひとと ともにつかいし このまくら かおをうずめて おもいねるかな 遊水
かへりこぬ むかしをいまと おもひねのゆめのまくらに にほふたちばな // 式子親王内
- 100
- もしおやき こころこがして こぬひとを まつほのうらの ゆうなぎろかも 遊水
こぬひとを まつほのうらの ゆうなぎにやくやもしおの みもこがれつつ // 藤原定家
■ 定家選の「玉の緒よ」の歌もよくないとは思わないが「命を懸けた恋」的に解釈されると、拒否したくなる。
■ 「かえりこぬ」の歌の方が素直に心を表現していると思う。
■ また、塚本は、後鳥羽院、順徳院の歌も、そして定家の歌も入れ替えている。
■ これについては頁を新たにしよう。
■ 一人一首という制約がどれを選ぶかと、よく読み理解することにつながる。
■ 例えば、この例では、
- 塚本選1 恋ひ恋ひてよし見よ世にもあるべしと言ひしもあらず君を聞くらむ
■ 世にもあるべし、とは理屈っぽい。
■ 紫金山という名は近くの探鳥地と同じなので、ちょっと見てみた。
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