2023年5月7日日曜日

直感とは何か、と、歌は論理である、ということ



■ 2023-05-07
■ 百人一首のよく知られている歌をとりあげる。
■ 以前、何回も同じようなことを書いた。橋本遊水・ことのは: さみしさに 

 

■ 島津忠夫・百人一首・角川文庫・昭和44年12月10日、新版発行:平成22年9月25日
■ 新版もおなじだ。
■ 馬場あき子の「百人一首」・NHK出版・2016年10月20日
■ 書き間違うといけないので、写真で取り上げた。
■ ふうむ、・・・

良暹さん、あまり分かってもらえてないようですね
直感ですけど、・・・ 
んっ、むむむむ、無、・・・ 
・・・ こんな「歌のこころ」など読むと、よけい、さみしくなってくるよ
でしょうねえ
でも、この歌、もう少し何とかならなかったんですか
まあ、これでいいと思ったんだがな
いづくも、ですから、立出て、と言わなくてもわかりますよね
まあ、そうだけど、・・・
で、単に、あたりを見回した、だけではないでしょ
まあ、そういうことだ
四方を見渡せるような場所だと、吹きっさらしとなり冬なんか寒くてかなわんよ 
ですよね、 
とにかく、今日は疲れたよ
ただ外に出てあたりを見回しただけなら、
いつもと同じ、ですから、いづくも、が分かってもらえてないんですよね
わかってるな、あんた
遠出して帰ってきたのが夕方ですよね
わかるだろ、だから、夕暮れなんだよ
ですよね、で、うちを出たのは、当然、朝方ですよね
そうだ
で、どこまでいったんですか
いつも一人でさみしいから、人が大勢いるところに行ったんだよ
京の都ですね
わかるかな
わかりますよ、北嵯峨に住んでらしたんでょ
みやこまでは、3里あるんだ
わざわざ行ったんですね
1里が1時間とすれば、3時間程度でしょうか
ゆきかえりで6時間ですね 
まあ、そんなもんだ。
1 km歩くのに15分、1時間で4 km、3時間だと12 km
かなりの距離ですが、・・・ 
よくいきましたね 
ちょっと、おもいたったからな 
だったら、出発したのは8時ころでしたか
まあ、そのへんだったかもしれん、もう少し早かったかもしれん
うちにいてもしょうがないからなあ
行って、お昼にしたんですね
そうそう
で、どうでした
どうでした、と言われても、銭もろくにないから、団子一皿だ
そうですか
だもんで、歩き過ぎで腹はへし、マメもできた、疲れただけだ 
たいへんでしたね
楽しかったら、こんな歌はつくらんよ
でしょうね
ただ、いづくも同じ、ということがわかった、というわけさ
どこに行っても同じことだよ ・・・(これが人生哲学ということか?) 
■ ・・・
さびしさに
やどをたちいでて
ながむれば
いづくもおなじ
あきのゆうぐれ

■ こんな彼の気持ちをくんで、・・・ 

さびしくて
京のまちまで
いったけど
いずこも同じ 秋の夕暮れ

みやこへは
さんりのみちの
ゆきかえり
いづくも同じ 秋の夕暮れ

 ■ こんなもんでどうでしょう

そうだなあ、そういうことだ。
わかってくれる人がいれば、淋しくはないよ、ありがとう
いづくも同じ 秋の夕暮れ、はそのままでいいのか 
そこが言いたいのでしょうから
しかし、なんだなあ、起きるのはだいたい朝で、寝るのは夜
歌を詠んだのが夕暮れ時
朝起きて歌を詠むまでの時間があるんだけれど、
そのへんのところが分かってもらえてないような気がする
秋の夕暮れ、と詠んだんだから
宿を立ち出でて
・・・ すぐ
ながむれば
ということではないじゃろが
たちいでて
という言葉がわからないんでしょうね
そういうことか
そういうことでしょう
しょうがない
ええ 


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