■ 2025-03-17
■ 2025-03-16■ 世に、百人一首とほとんど同じ内容の百人秀歌が存在する。
■ 大きく異なるものは、
百人一首には後鳥羽院・親子の歌がある。源俊頼の歌が異なる。
百人一首 憂かりける人を初瀬の山おろしよはげしかれとは祈らぬものを百人秀歌 山桜咲きそめしより久方の雲居に見ゆる滝の白糸
■ 一般に、百人秀歌のあとに百人一首が作られたとされている。
■ 仮に、百人秀歌の方が先に作られていたとしたら、なぜ、最初から「憂かりける」を取り上げなかったのか、という疑問がわく。
百人一首
高砂の尾上の桜先にけり戸山の霞立たずもあらなん 権中納言匡房憂かりける人を初瀬の山おろしよはげしかれとは祈らぬものを 源俊頼朝臣
百人秀歌
恨みわび 干さぬ袖だにあるものを恋に朽ちなんなこそ惜しけれ 相模山桜咲きそめしより久方の雲居に見ゆる滝の白糸 源俊頼朝臣
■ 定家は最初、後鳥羽院の「もみもみ」という評価に同調していたが、考え直したと考えられる。
- 百人秀歌から百人一首と考えたとき、「山桜」から「憂かりける」にする理由がない。
- 後鳥羽院・親子の歌を外した時、「憂かりける」も外し「山桜」の歌にした。
■ 要するに、百人一首が先で百人秀歌が後に作られた。
■ こう考えたとき、他の、理由が存在することに気付く。
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