■ 池田弥三郎・光源氏の一生・講談社現代新書、は案外早く読めた。
■ 彼は書いている。
日本文学のうえで、光源氏ほど大ぶりで、ゆたかな、陰影に富んだ人間像は、ほかに見当たらない。・・・人間としての、人知れぬあやまち、悩み、挫折を通して自分をみがきあげ、やがて一門の主として成熟してゆく姿には、尽きない魅力がある。
■ などとしている。
■ 尽きない魅力があるとしたら作者の力と言うべきものだろう。
■ 紫式部に筆力があったけれど、決して光源氏の人生を肯定しているわけではない。
■ 筆力があったから、光源氏が犯した罪を光源氏自身が罪だと意識していない場面も書き、
■ 現実を物語として書き表すことができたけれど、いわば理想の人物像を創造する、あるいは、より良い社会を描くことはできなかった。
■ ただ、光源氏の行為を、関係する人の死で否定することで、こうあってはならないという形でとらえている。その点で紫式部の判断力が客観性をもって、この世の人間を描いていることが分かり、物語としての魅力になっているのかもしれない。
■ 私には、光源氏の姿が「一門の主として成熟してゆく姿」には見えない。
■ 世の成り行きに乗って生きてきたけれど、最愛の、というか光源氏の身勝手な愛し方での最愛の紫の上をも失うことになってしまう状況を、紫式部は書いている。
■ それが光源氏の限界で、人間としての小ささを表している。
- 裏切りは 許さないぞと 柏木に 酒強い飲ます 光源氏は 遊水
■ まあ、そういうことだが、こうした源氏物語を通して紫式部の魅力が感じられる。
Change-001 (youtube.com) 2016/07/29
■ この女優、名前、仲間なんだっけ、などと思いながら、
■ こっちだったか。
■ ・・・
■ シマフクロウが出て来る。
■ テレビがないので見たことなかったが、結構面白い番組だな。
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