■ 百人一首はいつくかの時代を経て多くの人が解釈などしている。
■ 比較するのもいい。
■ 学者、歌人、詩人、小説家の解釈を取り上げ参考にしてみよう。
学者、
あなたの方は、さあどうだか、お気持ちも知られないけれど、さすがにこの旧都奈良では、花の方だけは、昔のままの香で咲き匂っていますね
歌人、
人の心はなるほど見定めがたいもの、とはいえ、むかしの時間が残るふるさとには、梅の花が咲き、変わらぬ思いがここにあるようになつかしい香りを漂わせている。
詩人、
人のこころはさあ、わからない揺れ動きあてにならないものだがふるさとの梅はこうして 今も 香っている昔と 少しも 変わらずに
小説家
あなたは さあねどんなお心かはわかりませんがこの昔なじみのふるさとそこに咲く花は昔にかわらぬよい匂いで私を迎えてくれますからねえ
紀貫之
人はいさ こゝろもしらす ふるさとは 花そむかしの かにゝほひける 紀貫之はつせにまうづるごとに、宿りける人の家に、ひさしくやどらで、程へて後にいたりければ、かの家のあるじ、かくさだかになんやどりはあると、いひいだして侍りければ、そこにたてりける梅の花を折りてよめる
遊水
あなたの気持ちは知りませんが、ふるさとだと思っていますよ私は
昔変わらぬ、この花の香のようにふくよかな匂いのあなたがいるのですから
■ この歌を誰に渡したのか考えれば、堅物のような貫之だとて、この程度のベンチャラは言うたんちゃうかいな。
■ 花そむかしの、の花は、やはりこの歌を渡した相手の女のことを指していると思われる。あなたは昔と変わりまへんなあ。お肌つやつやでんがな。
宿の女将
よおいうわけど、よう来てくれはりましたさあ、のんでおくれやす
■ 奈良の都から離れた初瀬の方の地方言葉は知らないが、適当に書いてみた。
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